日藝とは 日藝賞


在学生、教職員などが中心となって選考する「日藝賞」は、著しく日藝の名声を高め、
その業績が社会に貢献し、芸術を志す学生に夢を与える人物に贈られています。
各界に多彩な人材を輩出していることで知られる日藝。特にメディアやクリエイティブの世界には出身者が多く、仕事を介して同級生や先輩・後輩と偶然に出会うケースも多いようです。そんな事実に着目し、校友とのつながりを深めるために創設されたのが『日藝賞』。全ての日藝出身者を対象にその年に最も活躍した人物を独自に表彰することで、出身者への敬意を表すとともに、在学生への励みとしています。まだ形になっていない表現への衝動を、よりよいカタチで表現してほしい。そのためのフックになれば…。そんな「遊び心」が現れた日藝ならではの賞なのです。
第19回 日藝賞
今年度第19回日藝賞に脚本家・小説家の吉田恵里香さんが選ばれました。
日藝賞は、著しく日藝の名声を高めその業績が社会に貢献し芸術を志す学生に夢を与える人物に贈られます。選考対象は、中退者も含めかつて日藝に在籍していたことのある人すべて。活躍分野は一切問いません。在校生、教職員、校友会役員などによる投票を基に決定します。
吉田恵里香 脚本家・小説家
日藝賞が始まったのは私が大学に入学した年でした。
在学時、受賞された先輩方の講演を見ながら漠然と
「いつか自分もここに立ちたい、立つんだ」と思い、卒業してからも思い続けてきました。
ですので、念願の日藝賞をいただくことができて大変光栄ですし、身の引き締まる思いです。
在校生の皆さんにも「いつかこの賞がもらいたい」と思ってもらえるように
これからも創作活動に尽力していきます。
近年、芸術・エンターテインメントの役割がより大きくなっている気がしています。
娯楽であり、誰かの生きる糧であり、より良い社会と平和を訴える術でもあります。
何を背負い歩んでいくかは創作者のそれぞれ自由ですが、
せめて時代を逆行せずに前を進み続けていきたいですね。

PROFILE
吉田恵里香
1987年生まれ、神奈川県出身。2010年文芸学科卒業。脚本家・小説家。
NHK2024年度前期連続テレビ小説「虎に翼」「花のち晴れ~花男 Next Season」「Heaven?~ご苦楽レストラン」「君の花になる」(TBS系)、アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」「前橋ウィッチーズ」映画『ヒロイン失格』、『センセイ君主』など。NHK「恋せぬふたり」で第40回向田邦子賞を受賞。